マンションや共同住宅での暮らしというと「ご近所付き合いが煩わしい」と感じる方が多いようです。しかし昨今では、住人の高齢化や震災などの影響で、コミュニティの大切さが見直されています。共同生活の中で挨拶が気持ちよく交わされる関係。そして、いざというときに頼れる専門家がいる。そんな新しい暮らしのかたちが求められています。

副理事長は理事の役職の中でも楽だと思われがちだが意外と大変かも?

副理事長は理事長を補佐し、理事長に事故などがあった時は代理して職務をおこないます。副理事長は、理事長や監事とは違い、明確な仕事が無いということで、楽な役職と思われがちですが、実は非常に大切な役割があります。

マンションの副理事長は、本当に楽なのか?

管理組合で役職を決める時に、「副理事長」に選ばれた方が安心するようなケースは多くみられます。自ら望んで役員になったのではなく、輪番制でしかたなく選任された役員の中には、楽な役職につきたいという本音があります。

例えば、理事長であれば、総会の議長を務めたり管理会社とのやり取りをしなくてはならない。監事であれば、監査という責任の重い業務がある。それに比較すると、副理事長には理事長を補佐するといった印象しかないためそのように思われるのでしょう。

(副理事長)
第39条 副理事長は、理事長を補佐し、理事長に事故があるときは、その職務を代理し、理事長が欠けたときは、その職務を行う。

副理事長の業務の実際

標準管理規約で書かれている「事故」とは、例えば、仕事の都合で遅刻した理事長に代わって、副理事長が理事会を進行するといったケースです。

仕事の多い理事長にかわって、副理事長が地域の自治会との窓口を担当して、様々な地域行事や会合に出席することにしている管理組合も多くあります。また、副理事長にマンションの防火管理者を任せることもよくあるケースでしょう。

また、第三者管理方式を採用し、理事長に外部の専門家が就任した場合には、副理事長は、区分所有者の利益を守るために理事長の業務を監督する立場になることも想定されます。

総括

副理事長は、標準管理規約にあるように「理事長が欠けたときは」その職務をおこなう必要があります。理事長が退任をすれば、副理事長が理事長の職務を行わなければなりません。理事長の転居などによりこうした場面は少なくありませんので、副理事長は、理事長の職務を普段から理解して、いつでも理事長の代役ができるように準備しておく必要があります。理事長や監事と同様に、マンションにとって、副理事長は重要な役職です。