マンション管理のヒントがいっぱい

マンションや共同住宅での暮らしというと「ご近所付き合いが煩わしい」と感じる方が多いようです。しかし昨今では、住人の高齢化や震災などの影響で、コミュニティの大切さが見直されています。共同生活の中で挨拶が気持ちよく交わされる関係。そして、いざというときに頼れる専門家がいる。そんな新しい暮らしのかたちが求められています。

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マンションでペット禁止なのに隠れて飼育する違反行為やトラブルの問題

マンションでのペット飼育のトラブルは、飼育したい住人と動物が嫌いで飼育に反対する住人の対立の他、管理組合と貸主などそれぞれの思惑が介在しているだけに、トラブルに発展しやすい問題です。今回は、このペットの飼育についての違反やトラブルの問題について学んでいきます。

ペットトラブルの実態

ペットトラブルの原因

  • ペット不可のマンションでペットを飼育する
  • ペット飼育可であるが飼育マナーが守られていない
  • ペット飼育可であるがペットの種類や数が違反である

マンション内でのペット飼育に関しての「規約・細則の違反」や「飼育マナー」の問題は、理事会へのクレームだけではなく、居住者間のトラブルに発展しやすい問題です。ペット飼育に関するトラブルが実際に発生したときの解決策ついて考えてみます。

本来、マンションの売買契約や賃貸借契約を結んで、マンションに入居するとき、そのマンションでペットを飼育することができるのか、「重要事項説明書」を基にして、必ず不動産業者から説明があるはずです。

その上で、ペットが飼育できるというのであれば、その数や種類に制限はないのか、また、マンションでペットと共生するためにどういうルールが設けられているのか、きちんと理解し、周囲に迷惑をかけない方法で生活を送ることが求められます。

特にペット飼育不可のマンションで、ペット飼育者が現れた場合には明らかなルール違反ですので、理事会の対応としては、管理規約を盾にとり、規約の遵守を求めるやり方も一つの解決法です。

ペット飼育不可をペット飼育可にするのは難しい
ペットが飼育の可否について、マンションが竣工し、販売されるときに渡される「原始規約」というルールで予め定められるのが一般的です。その上で、その内容を変更しよう(ペット飼育不可を可にする)とする場合、管理規約を改正する必要がありますが、これがなかなか大変な作業です。ちなみに管理規約の改正にはマンションの区分所有者の頭数および議決権数で、それぞれ4分の3以上の賛成が必要になります。

ペット飼育トラブルの解決策

ペットトラブルの解決策

実際にマンションでペット飼育についてのトラブルが発生した場合にはどのように解決を図るべきなのでしょうか。前出のとおりペットに関するトラブル問題は様々ですが、まずはアンケート調査で実態を把握することをおすすめします。

解決策1│ペット飼育状況の把握のアンケート調査

マンション内での、ペット飼育の状況や居住者のペット飼育に関しての意識を把握するために全戸に対しペット飼育の実態把握のためのアンケート調査を実施します。その調査の結果を基に理事会で解決策を検討していきます。

解決策2│ペット委員会(クラブ)の設置を検討

管理組合の中に「ペット委員会(クラブ)」をつくりこの組織への加入を条件にペット飼育認める方法もあります。

このような組織をつくることによってペット飼育者が協力し合って、他の住人に迷惑をかけないように調和を図っていきます。

ペット委員会は、マンション内でペットを飼育する方全員が加入し、マンション内でのペット飼育ルールの順守や、トラブルが起きたときの解決をペットを飼育する当事者がおこなうことを目的とおしています

理事会などにペット飼育マナーについてのクレームが寄せられた際には、ペット委員会と情報共有した上で解決を目指します。

この他、ペット委員会は、通常総会において1年間の活動報告や、ペット飼育者同士のコミュニケーションなどをとおして、マンションの内でのトラブルを未然に防止する役割を担います。

総括

ペット飼育に関しては、今後居住者の高齢化もあり一人暮らしの高齢の方がペットの飼育をはじめたり、反対にペット飼育がおろそかになったりとトラブルが増える傾向があります。

高齢の住人が寂しさを紛らわすためにパートナーとしてペットを飼うといったケースも増えてきました。

ペットに関しては、飼育する方からすれば家族同然ですので、理事会としても事情を伺うと一人暮らしの寂しさなど色々同情すべき点もあり強硬に対応しにくい問題でもあります。

ペットの飼育を禁止する規定は変えずに、このペット(犬や猫)を1代限りで、室外に出さないことなどいくつかの条件を守ることを前提に飼育を認めるなど、臨機応変な対応をとる管理組合もあります。

ペット飼育の問題の解決は簡単なことではありませんが、こうした問題に取り組むことで理事会の結束力の強化につながることもあります。