マンションを古臭く見せるのは植栽のせい?資産価値に直結する植栽管理の重要性

管理組合向け
編集部

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近年の新築マンションでは植栽も以前とは違いバラエティーに富んだものになっています。マンションの購入前に建物の外観図を見て、とても素敵に思えたのは建物の魅力に加え植栽の美しさがあったからではないでしょうか。築年数の経ったマンションを古く見せてしまう原因のひとつに、植栽の手入れが行き届いていなかったり、樹木の種類や剪定の方法といったデザインそのものが「昔ながら」といたことも要因にあげられます。今回は、マンションの資産価値に直結する植栽の維持管理の方法について学んでいきます。

マンションでの植栽管理とは

行き届いた植栽は、マンションの住人の暮らしの快適性の向上や心を癒やす効果があります。また、緑や花をきっかけに住人同士のコミュニティを活発にします。一般的にマンションの敷地内の植栽の剪定や施肥等は管理会社の下請けの造園業者か、管理組合が直接発注した造園業者がおこないます。

マンションでの植栽管理とは

近所の造園会社を利用する方法もあり

通常は管理会社任せの造園業者選びも、理事会が主体となって積極的に造園業者を探す方法もあります。この場合には近隣の評判の良い造園会社に声をかけてメンテナンスを依頼することをおすすめします。

植栽管理の良し悪しは、造園会社の規模ではなく植木職人の腕次第です。近所の造園会社であれば、地域の土壌などの環境にも詳しく、評判に直結する仕事では手抜きはしないでしょう。

住民による「グリーンクラブ」で植栽をメンテナンス?

マンションの住人の中に植栽に明るい方がいる場合には、有志をつのって「グリーンクラブ」といった組織を結成して自分たちの手で植栽管理をおこなっている管理組合もあります。

マンションでは住民による「グリーンクラブ」で植栽をメンテナンス
高所での作業は行わない、ドライエリアへの落下防止などの安全対策をしっかりすれば、コスト削減や住人同士のコミュニケーション向上といったメリットがあります。

伐採や植え替えは慎重に議論

分譲マンションでの植栽管理で難しいのが植栽に関しては住人毎の必要性や好みがはっきりと分かれることです。資産価値をあげるために理事会で植栽を現代風に見直そうと検討しても、樹木や花にお金をかけることを渋る住人もいます。

また、通常のメンテナンスであっても植栽を部屋の目隠しとして考えている方は剪定を嫌がるし、日当たりを重視する方はバッサリと伐採して欲しいといった相反する要望をもっています。ですから住人同士の対立やトラブルを防ぐためにも、大掛かりな伐採や植え替えなどは慎重に検討を進めていく必要性があります。

新築後1年間は「枯れ補償」を利用しよう

特に竣工後しばらくの間は、環境にあっていない不適切な植物を植えていたりといった影響もあって植栽が枯れてしまうことはよくあります。

マンションでは新築後1年間は「枯れ補償」を利用しよう
建物竣工後1年間は、売り主の「枯れ保証」のアフターサービスを受けられることが多いので、管理会社を通じて売主に対して無償での植え替えを申し出ましょう。

この記事のまとめ

マンション内の植栽を美しく維持する事はマンションの資産価値の向上につながります。そのためには、単に伸びた植木を剪定するというだけでは不十分で、マンションの環境や時代に合ったデザインにするために、大規模修繕工事等の機会には樹木の植え替え等の植栽プランの見直しも視野に入れていく必要があるでしょう。

植栽管理を「造園会社に依頼」するのか「自分たちの手」で行うかの判断は管理組合ごとの考え方次第です。管理会社や造園会社などの専門家に植栽管理を依頼する場合の注意点として、植栽管理の出来、不出来は現場で作業する植木職人によるということです。

残念な結果を防ぐには、植栽作業の当日に「理事」や「植栽に明るい方」が作業に立ち会って、職人さんとコミュニケーションを取りながら、管理組合の要望を伝えていくことが重要です。