マンションの大規模修繕工事とは?
大規模修繕工事とは、管理組合が定期的に共用部分の修繕メンテナンスをおこなうことです。どのようにすれば大規模修繕工事を成功させることができるか、管理組合役員の皆様にとって大きな課題であり、役員の役割と責任は非常に大きなものとなってきています。
大規模修繕の基礎知識
大規模修繕工事とは、管理組合が定期的に共用部分の修繕メンテナンスをおこなうことです。この『共用部分』とは「屋上」「外壁」「共用廊下」「エレベーター」などの住人が共同で利用する部分のことです。
「屋上」や「外壁」は紫外線や風雨にさらされているため、定期的なメンテナンスが欠かせません。鉄筋コンクリート造の頑丈なマンションであっても、定期的な修繕をおろそかにすれば漏水やタイルの剥落などの問題が生じます。
その結果、思わぬ事故が発生したり、さらに、修繕を怠れば、建物全体がスラム化して資産価値が減少する恐れもあります。そのような事態にならないように、理事会や修繕委員会が主体となって、将来を見通した長期的な修繕計画を立案し、実施していく必要があります。
しかし、分譲マンションの区分所有者それぞれが独自に維持保全を行うと、建築全体としての修繕の一貫性を保つことが難しいので、共用部分の修繕は住人が勝手におこなうことはできません。そのため、大規模修繕工事は「理事会」や「修繕委員会」が主体となって進めていくことになります。分譲マンションでの修繕工事においては、特有の課題が少なくありません。
たとえば、一般のビルや、ワンオーナーが所有する賃貸住宅では、修繕工事に際しての意思決定や手続きを比較的スムースに行なえます。しかし、分譲マンションのように複数の所有者がいて、管理組合が存在する集合住宅では意思決定に至るまでの間に、さまざまなプロセスを通過しなければなりません。つまり、分譲マンションでは、こうしたプロセスを乗り越えて、建物、設備(給排水・消防・エレベーター・駐車場等)を常に良好な状態で使用できるように、定期的に修繕や改修を実施していく必要性があります。
特に大規模修繕工事では修繕項目も多様で、それぞれ専門的な知識が要求されるため、その計画から完成に至るまでの過程をどのように進めていったらよいのか、マンション管理組合の役員の責任は非常に大きなものとなっています。
マンションの大規模修繕は、管理組合にとって最も重要な業務の一つです。これを適切におこなえば、所有者にとって、大きな利益につながります。いくら頑丈なマンションでも風雨や紫外線の影響で経年劣化は進行していくため定期的な修繕が欠かせないからです。
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大規模修繕に向けての事前準備
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大規模修繕の資金計画のこと
大規模修繕工事の進め方
大規模修繕工事を実施する場合、管理組合はどのような手続きをとればよいかを考えてみます。大規模修繕は具体的にはどのように取り組めばよいのか、マンション管理組合の役員の方の中にはお困りの場合が多いと思います。検討から工事が完了に至るまでには種々の問題をクリアしなければなりません。
大規模修繕工事の「検討」から「実施」まで
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大規模修繕の発注方式の選択
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大規模修繕の現場工事の流れ
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