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【過去問】平成27年度マンション維持修繕技術者試験問題

マンション維持修繕技術者試験過去問過去問・維持修繕技術者
過去問・維持修繕技術者

問題11

 鉄筋コンクリートの劣化現象に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 アルカリ骨材反応によるひび割れは、膨張性のひび割れであり、壁面の端部に斜めひび割れとなって現れる。
2 ポップアウトは、コンクリートの表層下の骨材粒子等の膨張による破壊で、表面が円錐状に、はく離する凍害である。
3 鉄筋の腐食の原因の一つである塩害は、塩化物イオンによりコンクリート中の鋼材の腐食が促進され、腐食生成物の体積膨張によって起こる劣化現象である。
4 建設当初の健全なコンクリートは、pH12 ~ 13程度の強アルカリ性を示すが、徐々にアルカリ性が失われ、コンクリートがpH10以下になる状態を中性化という。

解答
1

問題12

 コンクリート中性化深さ調査の調査箇所に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 外壁の仕上げの種類によらず、調査箇所を選定する。
2 直接雨水がかかるかどうかによらず、方位ごとに調査箇所を選定する。
3 コンクリートの打設不良により生じるコールドジョイント部分を、調査箇所とする。
4 火災でコンクリートが被災した部位のうち、強度の低下が少ない部位は、調査箇所の対象外とする。

解答
3

問題13

 コンクリートのひび割れに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 コンクリートは引張りに対する強度が低いため、引張力を受ける部位にひび割れが生じやすい。
2 ひび割れの原因となる応力には、外力によるもの、コンクリート内部の膨張力によるもの、コンクリート自身の乾燥収縮が鉄筋に拘束されることにより生じるものがある。
3 目視調査では、ルーペ、クラックスケール、光学機器を用いて行う。
4 一次診断では、足場を使用せず、調査箇所を限定して行う。

解答
4

問題14

 コンクリート躯体の補修方法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 補修の際に、既存塗膜を除去する方法として超高圧水洗浄を用いるが、躯体まで傷めないよう注意する。
2 コンクリートの表面のはがれや欠損、鉄筋露出部位の補修において、はがれや欠損が深い場合は、ポリマーセメントモルタル充てん工法を採用する。
3 中性化を抑止するために、リチウムシリケートを主成分とする薬剤を塗布し、中性からアルカリ性に回復させる工法を採用する。
4 エフロレッセンスの補修において、電動サンダーにより機械的に研磨除去する。

解答
2

問題15

 外壁のタイル張り仕上げの部分張替え工法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 タイルが浮いている部位は、注入工法よりも部分張替え工法で補修することが一般的である。
2 張りしろが厚い部位では、一般的に外壁タイル張り用接着剤を用いて張り替える。
3 タイルが直張りされている部位には、適用できない。
4 張付けモルタルが浮いている部位に、適用する。

解答
4

問題16

 外壁のタイル張り仕上げの目地に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 タイルの伸縮目地は、タイルの浮き、はく離、ひび割れを防止するために設けられる目地である。
2 タイルの伸縮目地は、柱際や窓の周囲などに 5 ~ 6 m間隔で設けられる。
3 50角タイルの標準目地幅は、6 ~ 10mmである。
4 タイル仕上げ面の高級感は、深目地で出すことができるため、目地詰めは必ずしも必要とされていない。

解答
1

問題17

 建築用仕上塗材に関する次の記述のうち、JIS A 6909によれば最も適切なものはどれか。

1 複層仕上塗材の標準的な塗厚は、3 ~ 5 mm程度である。
2 リシンの通称で呼ばれる仕上塗材は、複層仕上塗材である。
3 可とう形改修用仕上塗材は、劣化で生じる大きなひび割れも隠ぺいすることができる。
4 スタッコの通称で呼ばれる厚付仕上塗材は、主に内装に用いられる仕上塗材である。

解答
1

問題18

 塗膜に発生する劣化現象に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 塗膜の変退色は、紫外線の作用により生じる劣化であり、大気汚染物質により生じることはほとんどない。
2 塗膜の割れは、素地の割れや塗膜の可とう性の低下により発生する。
3 塗膜内部のふくれ(浮き)は、経年により硬化した塗膜の劣化現象である。
4 白亜化(チョーキング)は、砂じん等の外力の作用により、塗膜厚が減少する劣化現象である。

解答
2

問題19

 既存塗膜の塗替えに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 外壁に用いる仕上塗材には、遮塩性、ひび割れ追従性、中性化抑制等の塗膜の機能が適合するものを選定する。
2 有機溶剤は、第一種から第三種の 3 種類に分類されるが、修繕の塗装材料には、最も毒性が弱い第一種有機溶剤が使用される。
3 亜鉛めっき面の塗替えでは、はく離対策として、下塗りに弱溶剤系変性エポキシ樹脂プライマーを使用する。
4 外壁の塗替えにおいて、環境対応とメンテナンスサイクルの延長のためには、塗替え仕様のグレードアップを図る。

解答
2

問題20

 塗装の仕様書に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 仕様書に記載する鉄鋼面の下地調整は、一般的にさび止め塗りと記載される。
2 仕様書に記載する最終養生時間とは、すべての工程が終了し、使用条件に耐えられる状態にするまでの乾燥時間である。
3 仕様書に記載する塗付け量は、日本建築学会建築工事標準仕様書(JASS)において、施工時のロスを含むと定義づけられている。
4 各工程の塗付け量を仕様書に記載する場合は、各工程の塗回数の記載を省略することができる。

解答
2
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