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マンション管理会社の組織とは?フロントマン・管理人・コールセンターの役割を解説

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マンション管理会社の組織

マンションの管理を担う管理会社には、実にさまざまな専門スタッフが関わっています。なかでも「フロントマン」「管理人」「コールセンター」の三者は、日常の管理品質やトラブル対応に直結する大切な存在です。この記事では、マンション管理会社の主な組織とそれぞれの役割について学んでいきます。

管理会社の社員①│フロントマン(物件担当者)

マンション管理会社が管理組合から業務を受託すると、各物件に「フロントマン(物件担当者)」を配置します。
フロントマンは、理事会や総会に出席してアドバイスを行うなど、管理組合と管理会社をつなぐ橋渡し役です。

フロントマンの主な役割内容
理事会・総会の出席管理組合に助言や提案を実施
改修や修繕の調整工事内容の確認・業者とのやり取り
管理業務の進行管理清掃・点検・報告など全体の品質管理

住人や理事と接する機会が多く、フロントマンの対応力がマンション管理の満足度を大きく左右します。

管理会社の社員②│管理人(管理員)

マンションの現地には「管理人(または管理員)」が配置され、日々の管理業務を実施します。
住人との窓口としての役割を果たし、マンションに常駐または巡回で業務を行います。

管理人の主な業務内容
問い合わせ対応住人からの質問や軽微なトラブル対応
共用部の点検電球交換、設備の異常確認など
清掃業務エントランス、廊下、ゴミ置き場などの清掃

初期対応の質がトラブル防止につながるため、フロントマンと同様に非常に重要なポジションです。

管理会社の社員③│コールセンター(緊急対応窓口)

管理会社の通常営業時間外にも対応するため、24時間365日対応のコールセンターが設置されています。
夜間・休日の設備トラブルや漏水など、緊急時に住人が頼れる存在です。

コールセンターの特徴内容
対応時間24時間365日
主な対応内容漏水、停電、設備故障などの緊急連絡受付
必要な知識設備トラブルの技術知識・法的知識など

対応品質の高さは、管理会社への信頼感を大きく左右します。

管理業務の委託形態:全部委託と一部委託

マンションの管理業務は、管理組合が自ら行うのではなく、多くの場合、専門知識を持つ管理会社に委託されます。委託方式には次の2つがあります。

委託方式内容
全部委託方式管理会社がほぼすべての業務を実施
一部委託方式一部業務のみを管理会社が実施(コスト削減目的など)

一部委託への切り替えは、コスト意識の高まりにより選択されるケースも増えています。

補足:自主管理方式とは?

「自主管理方式」とは、管理会社に委託せずに理事会などが主体となって運営する方法です。
ただし、住人の高齢化や負担の重さから、現在では減少傾向にあります。

まとめ

マンション管理会社は、管理業務を専門的に担う外部業者であり、管理組合のパートナーとも言える存在です。管理会社が担当するのは、物件担当者であるフロントマン、住人対応を行う管理人、緊急時の連絡先であるコールセンターなど多岐にわたります。これらのスタッフの対応が、日々の安心と快適な住環境を支えています。管理業務は多くの専門知識を要するため、大多数のマンションでは管理会社に委託する方式が一般的ですが、あくまで管理の主体は管理組合であることを忘れてはなりません。信頼できる管理会社と適切な連携を図ることが、良好なマンション管理への第一歩です。


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