
マンション管理会社の見直しを進めるうえで、避けて通れないのが現行管理会社との契約解約です。契約解除の際には、管理委託契約書に基づいて正式な「解約通知書」を送付する必要があります。この記事では、マンション管理会社の解約手続きの概要とともに、実務でそのまま使える「解約通知書」の雛形をご紹介します。
管理会社の解約方法とは?
マンション管理会社を変更(リプレイス)する場合、管理組合の総会で変更の議案が承認された後、現行の管理会社と締結している管理委託契約を解約する必要があります。この際、解約の意思を正式に伝えるために「解約通知書」を送付するのが一般的です。
解約には通常、契約書に定められた期日までの書面での通知が必要であり、多くの場合「解約日の3ヶ月前までに通知すること」と定められています。通知は確実に相手に届くよう、配達証明付きの郵便などを利用することが推奨されます。
解約通知書のサンプル(雛形)
年 月 日
○○○管理会社
代表取締役社長
○○○○ 様
○○○管理組合
理事長 ○○○○
管理委託契約の解約の申し入れ
謹啓 時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は当管理組合の運営に関し、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、○年○月○日に開催された総会において、管理会社を変更する議案が可決成立いたしました。
つきましては、貴社と締結している管理委託契約書の第○○条の規定に基づき、○年○月○日を以って契約を終了させていただくことを通知いたします。
尚、○年○月○日より当管理組合の管理業務を委託する○○○管理会社への引継ぎにご協力いただきますようお願い申し上げます。
謹白
まとめ
マンション管理会社との契約を解約するには、まず現在の契約書における「解約条項」の確認が重要です。特に、国土交通省が示す「標準管理委託契約書」に準拠している場合には、契約終了の3ヶ月前までに書面で通知することが定められています。通知の際には、誤解やトラブルを防ぐために、内容証明郵便や配達証明郵便で送付することが望ましいです。この記事で紹介した「解約通知書」の雛形を活用し、スムーズかつ適正な手続きを進めていきましょう。