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マンション掲示板の工夫で、伝わる管理を


マンションの掲示板の工夫

マンションのエントランスなどに設置されている「掲示板」は、居住者にとって大切な情報源です。しかし、せっかくのお知らせも、見てもらえなければ意味がありません。掲示板をもっと活用するには、どんな工夫ができるのでしょうか?この記事では、マンション掲示板の役割と、見てもらえる掲示板づくりのポイントについて学んでいきます。


掲示板は情報の入り口。でも見ない人も多い?

理事会の議事録や点検日のお知らせなど、マンション管理に関わる多くの情報が掲示板を通じて伝えられています。ところが「工事の話なんて聞いていない」「掲示板なんて見たことない」――こんな声が後を絶ちません。掲示板は大切な情報ツールでありながら、見てもらえないことが課題となっています。


見られない原因は「場所」と「見た目」

掲示板が見られない原因として、居住者の動線から外れている場所にあることが挙げられます。たとえば、エントランスの片隅やエレベーターから遠い場所にある掲示板には、誰も足を止めてくれません。

また、掲示物が雑然としていたり、古い情報が放置されていたりすると、目を通す気が失せてしまいます。見やすい掲示板とは、整理され、必要な情報が一目でわかるものなのです。


見てもらえる掲示板をつくる工夫とは?

見てもらえる掲示板づくりには、次のような工夫が有効です。

工夫のポイント内容
掲示場所の工夫エレベーターホールやメールボックス前など、居住者が必ず通る場所に設置する。
整理整頓古い掲示物は速やかに撤去し、重要情報は目立つように貼る。
照明の確保掲示板が暗い場所にある場合は、照明や人感センサーの設置を検討する。
掲示ルールの徹底掲示日・掲示期限・発信者・対象者を明記する。
掲示方法の工夫枠で囲まず、縦横を揃えてテープで丁寧に貼る。画鋲は安全なタイプを使用する。

こうしたポイントをおさえることで、掲示板は「読みたくなる情報源」に変わります。


掲示物の管理とテンプレート活用

掲示板に無断で貼られたチラシや、期限切れの掲示物がそのままになっていることも少なくありません。掲示内容の一覧管理表やチェックリストを使って、定期的に整理・更新を行うことが大切です。

例:掲示物チェックリスト

掲示日掲示内容発信者掲示期限
2025/4/10消防設備点検のお知らせ管理会社2025/4/25

また、理事会や管理会社が使える掲示物のテンプレートをあらかじめ用意しておくことで、掲示物の質や統一感も向上します。


情報を届ける工夫は掲示板だけではない

掲示板は大切な情報伝達手段ですが、「どうしても見ない人」は一定数います。消防点検や清掃など、室内に関わる重要な情報は、掲示だけでなく各戸配布との併用が必要です。理事会からのお知らせも、掲示板を通じた広報ツールとして活用し、居住者との距離を縮めましょう。


まとめ

マンションの掲示板は、居住者にとっての貴重な情報源です。しかし、通行ルートや掲示方法を工夫しなければ、見られることなく埋もれてしまいます。見やすい掲示板をつくるには、設置場所の工夫や整理整頓、明るさの確保が欠かせません。掲示物には日付・期限・発信者・対象者を明記し、定期的な更新と一覧管理を行いましょう。掲示板は、理事会の活動や管理の取り組みを「見える化」する大切なツールです。小さな改善を積み重ねることが、住民同士の風通しを良くし、管理意識の向上にもつながります。そして、伝えたい本当に大切な情報は、掲示板とあわせて各戸配布も検討しましょう。

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