鋼製平面化工法の業者選びを進める際、理事会の中で「やはり名前を知っている大手メーカーに任せるのが一番安心だろう」「この業者の見積もりは他社よりかなり安いが、手抜き工事をされるのではないか」といった意見が出ることがあります。
しかし、機械式駐車場の平面化業界において、その「常識」は必ずしも当てはまりません。
この記事では、業者選びで陥りがちな2つの勘違いと、高品質な施工を適正価格で実現するためのポイントを解説します。
勘違い1:「大手メーカーだから安心・最適」とは限らない
機械式駐車場を製造・販売している大手メーカーであっても、鋼製平面化が彼らの「本業」というわけではありません。
メーカーにとっての主力事業はあくまで新しい装置の販売と、その後の継続的なメンテナンス収入です。
駐車場を平面化されてしまうと、そのマンションからのメンテナンス収入が失われるため、彼らにとってはマイナスになります。
「顧客に言われたから平面化の提案もする」というスタンスを取るケースが多く、さらにメーカーは自社に施工班を持たず下請けに発注することが多いため、二重マージンが乗って見積もりが割高になる傾向があります。
(※中間マージンの構造については、平面化工事を「管理会社まかせ」にするリスクと中間マージン20〜30%の構造で詳しく解説しています。)
「大手だから」と思考停止せず、鋼製平面化を専業・主力事業として取り組んでいる独立系業者も含めて比較検討することが重要です。
勘違い2:「工期が短く、見積もりが安い=手抜き・危険」ではない
他社と比べて見積もりが安かったり、工期が極端に短かったりする業者を見ると「裏があるのでは」と過剰に警戒する管理組合がいます。
しかし、安いことや早いことには、合理的な理由が存在するケースも多いのです。
たとえば、工期の短さは「手抜き」ではなく、製品の設計(ボルトの数や組み立てやすさ)が優れている証拠であったり、職人の段取りが効率的であったりする結果です。
工期が短いことは、工事期間中の騒音や、住民が別の場所に車を停める「代替駐車場費用」の負担を減らすことにも直結するため、管理組合にとって大きなメリットになります。
(※工事中の代替駐車場の手配については、忘れがち!工事中の「代替駐車場」手配と費用予算化の重要性もご覧ください。)
施工品質を見極めるためのチェックポイント
では、安くて質の良い業者をどう見極めればよいのでしょうか。
注目すべきは「カタログのスペック」ではなく、「施工体制の質」です。
(※部材のスペック面では、鋼製平面化の素材選び|ZAM・ZEXEED・溶融亜鉛めっきの違いと耐用年数、鋼製平面化で確認すべき内部構造3点|耐荷重3t仕様とボルト接合を推奨する理由、「50年もつ」「メンテナンスフリー」の罠。鋼製平面化の本当の耐久性もあわせてご参照ください。)
どんなに良い鋼材を使っていても、現場の職人の組み立てが雑であれば耐久性も安全性も台無しになります。
見積もりを取る際は、以下の点を業者に確認してください。
- 現場で組み立てを行う職人は、自社の社員か?それとも下請け(外注)か?
- 鋼製平面化の施工実績は何件くらいあるか?
- 過去に施工したマンションの現場(数年経過したもの)を見学させてもらえるか?
これらに自信を持って答えられる業者は、品質管理が行き届いている可能性が高いと言えます。
【限定無料配布】業者の営業トークに騙されていませんか?
業者選びで失敗すると、法外な費用を支払わされたり、数年後に床板からサビが大量発生する粗悪な工事をされたりするリスクがあります。
「機械式駐車場の相談窓口」では、管理組合が業者から見積もりを取る際に確認すべき「施工体制のチェックポイント」や、大手メーカーと独立系業者の違いなど、後悔しない発注先選定のための23のチェック項目を網羅したガイドブックを無料で配布しています。
大切な修繕積立金を守り、適正価格での工事を実現するために、ぜひご活用ください。
冊子『間違いだらけの鋼製平面化工法』を無料で申し込む
