マンションの機械式駐車場を解体・平面化する際、「ターンテーブル(回転台)はそのまま残す?それとも一緒に撤去する?」と悩む管理組合は少なくありません。
ターンテーブルは機械式駐車場とセットで設置されることが多いですが、構造上は独立した設備です。
そのため、機械式駐車場の装置を撤去したからといって自動的にターンテーブルも撤去されるわけではなく、管理組合として「残すか撤去するか」を別途判断する必要があります。
この記事では、ターンテーブルを残す場合と撤去する場合の判断基準について解説します。
ターンテーブルの役割とは?
ターンテーブルは、敷地内に車の切り返しスペースがない場合や、前面道路の条件が悪く前向き出庫が必要な立地などで、車の向きを変えるために設置されます。
また、高齢者や運転に不慣れな方の駐車操作の負担を軽減し、安全性を高める目的もあります。
機械式駐車場と連動して使われることが多いため、「機械式がなくなるならターンテーブルも不要だろう」と思われがちですが、平面駐車場に変わった後も、敷地形状によっては引き続き活躍するケースがあります。
残すか撤去するかの判断基準
ターンテーブルの扱いについては、以下の基準で判断してください。
1. そのまま残して活用するケース
現在正常に稼働しており、平面化後も「車の向きを変える機能」が必要な場合は、そのまま残して活用できます。
ただし、残す場合には以下の点に注意が必要です。
- 今後もターンテーブル単独での定期的な保守点検費がかかり続ける。
- 老朽化した際にメーカーから交換部品が供給されるかを確認しておく必要がある。
将来的に故障して修理不能になれば、結局はターンテーブル単独での撤去工事(解体+穴の埋め戻し)が必要になります。
この「二度手間」や「将来の維持費」を嫌い、平面化のタイミングで一緒に撤去を希望する管理組合が多いのが実情です。
2. 撤去するケース
すでにターンテーブルが故障して動かなくなっている場合や、老朽化が著しい場合は、機械式駐車場とあわせて撤去するのが現実的です。
また、機械式駐車場を平面化することで駐車場のレイアウトが変わり、車路に十分な切り返しスペースが生まれるなど、ターンテーブルの機能自体が不要になる場合も撤去の対象となります。
撤去は「同時施工」が断然お得
もし撤去すると決めた場合、機械式駐車場の平面化工事と「同時」に行うことを強くおすすめします。
機械式駐車場とターンテーブルを別々の時期に撤去しようとすると、その都度、職人の手配や重機の搬入、工事車両の駐車スペースの確保、周辺の安全養生が必要になり、費用も工期も割高になってしまいます。
平面化の見積もりを業者に依頼する段階で、「ターンテーブルの撤去(および埋め戻し舗装)も含めた金額」で見積書を出してもらうようにしてください。
最終判断は「実際の利用者の声」を聞いてから
理事会だけで「もう使っていないだろうから撤去しよう」と決めてしまうのは危険です。
(※住民合意形成の全体プロセスは、平面化を理事会で検討する進め方。合意形成から総会決議までのステップで解説しています。)
「狭い通路で切り返しが難しいので、ターンテーブルがないと不安」「高齢の家族が運転しているので前向き出庫ができないと困る」といった、実際に日々駐車場を利用している住民の切実な声があるかもしれません。
撤去した後に「やっぱり必要だった」と後悔しないよう、平面化の検討段階で行う住民アンケートなどで、「ターンテーブルの利用頻度」や「存続の希望」をしっかりとヒアリングした上で、慎重に方針を決定してください。
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ターンテーブルの処理を含め、平面化工事には決めるべき項目が多数あります。
「とりあえず一番安い方法で」と安易に決めると、後々の使い勝手で住民の不満を招く可能性があります。
ターンテーブル撤去とあわせて検討する平面化工事の工法選びは、地下ピット式の平面化「4つの工法」比較表と選び方の基本もご覧ください。
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