1. 機械式駐車場の解体・平面化 完全ガイド
  2. 実務・運用編
  3. 撤去後の「地下ピット」は倉庫や駐輪場に転用できる?その厳しい現実

公開日:

撤去後の「地下ピット」は倉庫や駐輪場に転用できる?その厳しい現実


機械式駐車場の撤去を検討する際、理事会でよくこんな夢のあるアイデアが出ることがあります。
「装置を撤去した後に残る広大な地下ピットの空間を、トランクルーム(倉庫)や地下駐輪場として有効活用できないか?」
確かに、限られたマンションの敷地を有効活用できれば素晴らしい提案に思えます。
しかし、現実にはこの「地下空間の再利用」は極めてハードルが高く、実現するケースはほとんどありません。
この記事では、地下ピット転用の厳しい現実と、現実的な跡地活用法について解説します。

地下ピットの「室内化」に立ちはだかる法律の壁

駐車場のために掘られた単なるコンクリートの穴を、人が立ち入る「倉庫」や「駐輪場」といった別の用途(室内)に変更するには、建築基準法や消防法上の厳しい基準をクリアしなければなりません。

  • 建築基準法の壁:
    人が出入りする空間にするためには、適切な換気設備や照明設備、安全な階段・スロープなどの設置が義務付けられます。
  • 消防法の壁:
    地下空間を倉庫として使う場合、火災時の安全確保のためにスプリンクラーや自動火災報知設備の設置が必要になるケースがあります。

これらの設備をゼロから設計・後付けするには莫大な費用がかかります。
「機械式駐車場の維持費が高いから撤去する」という本来の目的から外れ、かえって数千万円の追加出費を招くことになり、採算が合いません。

現実的なのは「地上部分の駐輪場転用」

地下空間の活用は諦めるとして、稼働率の低い機械式駐車場を解体・平面化し、その「地上(跡地)」を駐輪場として活用する方法は非常に有効です。
平面駐車場(車高・重量制限のない駐車スペース)として利用するのが最も一般的です。
そのほか、駐輪場、バイク置き場、防災備蓄倉庫などへの転用も選択肢になります。

「駐輪場は足りないのに、駐車場は余っている」というマンションは多く、平面化したスペースに駐輪ラックを設置することで、マンション全体の利便性が劇的に向上します。
もともと駐車場として確保されたスペースであるため、共用部としての用途変更が比較的容易なのもメリットです。

忘れてはいけない「附置義務」の確認

平面化した跡地を駐輪場や別の用途に転用する際、絶対に忘れてはならないのが平面化の壁「駐車場附置義務」は緩和できる!自治体への相談と手続きで解説した「駐車場附置義務」の確認です。
マンション建設時に自治体の条例で確保するよう定められている駐車台数を、無断で駐輪場などに変えて減らしてしまうと、条例違反になってしまいます。
事前に自治体の窓口へ相談し、空き区画の実態などを説明して緩和の手続き(または用途変更の手続き)を行えるかを確認してください。


【無料ダウンロード】リニューアルの前に「平面化」も比較してみませんか?

平面化した後の跡地をどう活用するかによって、選ぶべき工法(鋼製平面化・埋め戻し・EPSなど)は変わってきます。

当窓口では、各工法のメリット・デメリットを整理し、あなたのマンションの条件や将来の活用方針に合う工法がすぐにわかる「判断フローチャート」を収録したガイドブックを無料でプレゼントしています。
跡地活用の議論をスムーズに進めるための検討資料として、ぜひご活用ください。
冊子『平面化工法の選び方』を無料でダウンロードする


DOWNLOAD|無料ダウンロード

平面化検討のための2大ガイドブック

「機械式駐車場の相談窓口」では、管理組合・ビルオーナー向けに
目的別に2種類のガイドブックを無料で配布しています。

GUIDE 01|業者選び編

間違いだらけの
鋼製平面化工法

鋼製平面化の見積もり比較で絶対に確認すべき23のチェックポイントを、全36ページ・フルカラーで解説。

GUIDE 02|工法選び編

平面化工法の
選び方

鋼製平面化・埋め戻し・EPS・固定化の4工法を比較表で整理し、1分で最適解がわかる判断フローチャートを収録。


COMPLETE GUIDE

機械式駐車場の
解体・平面化 完全ガイド

27記事・6カテゴリで体系的に解説

特集トップへ →

CATEGORIES|6カテゴリ

04|品質・業者編

鋼製平面化の品質 →

05|合意形成・法務編

住民合意形成と法務 →

06|実務・運用編

工事実務と運用 →

PAGE TOP