長期修繕計画の見直し

適正な管理に必要な長期修繕計画
最初はピカピカだったマンションも年月が経てば、あちこち傷んできます。外壁に汚れが目立ってきたり、設備のトラブルなども起こるため、定期的に大規模なメンテナンス(大規模修繕工事)が欠かせません。大規模修繕工事を適切に行なうためには、あらかじめ費用を見込んで計画的にお金を貯めておくことが重要です。

マンションの長期修繕計画とは

長期修繕計画というのは、簡単に言うと、マンションのメンテナンスの計画案のことを指します。たとえば外壁塗装工事はマンションの竣工から12年目に実施して、その金額は○○万円、エレベーター設備は25年目にリニューアル工事を行い、その金額は××万円‥これをマンションの建築や設備のあらゆるものを網羅していって、その金額を一つ一つ合算していきます。

そうすると、向こう25年、または30年といった長期間にわたって、マンションの機能水準を維持するために、トータルで一体どれくらいお金が必要になるのか把握できます。この計画案が長期修繕計画と呼ばれるもので、長期にわたってマンションの機能を維持するための、とても重要な指標となります。

困難を伴う資金計画の見直し作業

長期修繕計画を実際に有効なものとするためには、何よりも現在の修繕積立金の設定金額が妥当なのかどうかを適宜調査し、資金が足りないと判断された場合には、これを適切な水準に改定し直す必要があります。しかし、この修繕積立金の設定金額の見直しという作業はなかなか骨の折れる作業です。
修繕積立金の改定というものは実際の区分所有者の懐具合(お金)に関わることです。修繕積立金の設定金額を10,000円から12,000円に値上げするのであれば問題はないとしても、これを2倍、3倍にということになれば、反対意見が多くなるでしょう。

マンションの資産価値の決め手は早期の資金計画の見直しにあり!

すなわち、竣工から少しでも早い時期に修繕積立金の見直しを行い、きちんと長期修繕計画を作成しているマンション管理組合は高い管理サービスを伴ったマンションとなります。

近年、築年数の経過した古いマンションで修繕積立金が十分に足りず、必要な修繕工事が行えずに苦しんでいるマンションが多数発生し、社会問題化しています。

マンションの資産価値を維持し、これを高めるためには、①できる限り早い時期に、②修繕積立金の金額の見直しを行い、③きちんと長期修繕計画を作成し、④適宜これの見直しを図っていくこと、この4つが重要なポイントです。